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脳は全身のエネルギー量の約20%を消費します。これは、1日で500kcalものブドウ糖を消費していることになります。脳のエネルギー源はブドウ糖だけ、しかも、脳には少量しかブドウ糖を蓄積できないので、常にエネルギーの補給が必要です。育ち盛りの子供の場合、脳のエネルギー消費量はなんと全体の50%にもなります。脳は小さいけれど、実にたくさんのエネルギーを必要とするのです。脳が緊急に栄養を必要とするとき、もっとも頼りになるのが砂糖。砂糖は、脳にとって唯一のエネルギー源であるブドウ糖の供給源です。砂糖は、ブドウ糖と果糖が1つずつつながっている二糖類と言われる炭水化物です。ごはんやパンの主成分であるでんぷんも炭水化物ですが、でんぷんはブドウ糖がたくさんつながっているので多糖類と言われます。砂糖は小腸で吸収されるときにブドウ糖と果糖にすぐに分解され、すばやく血液に入って全身の細胞に運ばれエネルギーとして利用されます。でんぷんも最終的にはブドウ糖になりますが、体内の消化酵素で分解される時間がかかるため、エネルギーとして利用されるまでには数時間かかります。徹夜の試験勉強や長時間の会議に出る時、スポーツをする時に甘いものを摂ると集中力が増して頭がスッキリするのは砂糖のおかげ、育ち盛りの子供には特に大切なエネルギー源。砂糖はまさに「脳の栄養」なのです。 |