このページでは、生姜の効能・効果について説明していきます。 生姜の粉末やスープなど使い方によって違う効能生姜を生で食べると、体内の白血球数が増えます。白血球は体内に侵入した風邪のウィルスや細菌と戦い身体を守ってくれる免疫細胞なので、生の生姜には免疫力を高める効果があります。また生の生姜にはジンゲロールという辛み成分が含まれています。 ジンゲロールは血液の中を流れ、手先や足先の末しょうで血管を広げる 作用があります。血流がよくなり手先や足先がポカポカしてきます。 しかし、これは深部にある熱を末しょうに送り出すことでもあるため、 深部体温はやや下がってしまうのです。これに対し、炒めたり、煮たり、茹でたり、生姜に熱を加えるとジンゲロールの一部がショウガオール という別の成分に変化します。 ショウガオールは胃腸の壁を直接刺激して、血流を高め、 深部の熱を作り出す働きがあります。 熱を加えると免疫力を高めるジンゲロールの量は減りますが、ジンゲロールの量が減るにつれてショウガオールという成分が増加します。ジンゲオールに熱を加えるとショウガオールに変化するのです。 当店の生姜のど飴には、しょうがペーストが使用されています。 飴は、熱を加えて作るので、ジンゲオールの一部がショウガオールに変化し、 ジンゲロールとショウガオールの両方の働きで 全身を温めることができると考えられます。 生姜のその他の効能について漢方の世界では、「生姜無くして漢方は成り立たない」と言われており、 医療用漢方薬の70%に含まれています。生姜のその他の効能としては、咳を鎮め、痰を切り、嘔吐を抑えるほか、解熱や消化器系の 機能亢進、腹痛、胃痛や便秘の解消など、実に様々な効能が知られています。最近の研究では、体内の活性酸素(*)を除去する、エネルギー代謝をアップさせる、免疫力を高める、花粉症を抑える、といった新しい効能が次々と明らかになっています。 *活性酸素・・・細胞を傷つけて老化や生活習慣病などの病気を引き起こす一因といわれ、呼吸で体内に取りこまれた酸素のうち約2%が変質して活性酸素になると考えられている。また大気汚染や喫煙、ストレスなどでも発生する。 生姜の持つ、身体以外への効能身体に対する効能ばかりでなく、ジンゲロールは強い殺菌力も併 せ持っています。刺身の薬味にショウガを使えば、生臭さを消すだ けでなく、殺菌効果による食中毒の予防も期待できます。寿司にガ リが添えられているのも、経験的な知恵として、ショウガの殺菌効 果が知られていたからです。前述したジンゲロールやショウガオールは、フェノール性物質であることか ら、抗酸化作用を持つことも報告されています。魚介類や肉を使っ た料理にショウガを用いれば、これらの脂質の酸化を防止するこ とができます。食品に対する効果だけではなく、生体内で活性酸 素を除去することにより、種々の疾病や老化防止に期待が持てま す。 また、ショウガはタンパク質分解酵素のプロテアーゼを含んでいま す。漬けダレに加えれば肉を柔らかくし、一緒に食べることで消化 促進に役立ちます。その意味では、豚肉の生姜焼きは理にかなっ た料理といえます。 効能を実感!生姜ペーストをふんだんに使った“生姜のど飴”。 |