ここでは、現在用いられている「ごく一般的」な引っ越し祝いの相場(金額)やお返し、時期、プレゼントなどのマナーついてご紹介しています。 |
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引越しとは本来、個人が住まいを変えること(転居)や、法人(企業)や自営業者、自治体などが庁舎、本社、本店・支店、店舗、事務所、営業所の場所を変えて移転することを言います。 そして、 引越しに際し、相手の発展や繁栄を祈って贈るお祝いを引越し祝いと言います。住居を新しく購入して引っ越しする場合には新築祝いとなります。
新築祝い・引っ越し祝いは、新築や新居のご案内、また引越しや転居のご挨拶をいただいた時に、お互いの家、また仕事先などを行き来するような親しい間柄の場合に、ささやかなお祝いや餞別を贈ります。基本的には品物を贈るのですが、今は現金を贈ることも多いようです。
金額の目安は、だいたい1000円から5000円くらい、親しい間柄の場合は、3000円から1万円くらいが妥当のようです。同僚や上司への引っ越し祝いの場合は、職場で周りの人とお金を出し合ってお祝いをすることもあります。
お歳暮は感披露当日か、招かれなければ引っ越し後半月から遅くとも転居1~2ヶ月以内に贈ります。
餞別の場合は、その本来の意味合いからは引越し・転居前に送るものです。後に知らせを受けたのであれば、お付き合いの程度を考え、伺った際に少し改まった形の手土産などで祝福の気持ちをあらわしましょう。
引越し祝いに送ってはいけないものとは何でしょうか。
家が最も嫌うのは、『火』です。 火は家事の元ですので、それに関するものを贈るのはよくありません。 例えば、ライター・灰皿・ストーブ・ガスコンロ等です。 ライター、灰皿、ストーブ、コンロなどは避けた方が無難でしょう。 また、真っ赤な花も「火」を連想するため、気にされる昔気質の方には控えましょう。
新居ということで大きな時計や鏡、観葉植物、絵画なども思いつきがちですが、先方様の趣味やセンス、インテリアに合わないものをお贈りしては、場所もとり手間もかかる邪魔物になりかねません。 個性の強いものではなく、より実用的な上質な石鹸や洗剤などのキッチン用品・高級なお菓子などの日常の消耗品が喜ばれます。
贈り先が目上の方であれば、スリッパやマット類など、下に敷いたり履いたりするものも厳密にはタブーです。時計も時間を守れという意味合いから目下に贈るのが妥当だとされています。
以上が引っ越し祝いのマナーです。
転勤や新築一戸建ての購入、進学のために一人暮らしを始めるなどさまざまな理由から引越しを行いますが、日本人は年間に500万人を超える人が引越しをするといわれています。長い近所付き合いの中ではお互いにいろいろとお世話にしてきたと考えれます。知人や身内の中で引越しをする家族がいるときには、新しい土地で気分も新たに頑張ってという思いを込めて、引越し祝いを贈るようにしましょう。