ここでは、出産内祝いのマナーについて説明します。 出産祝いのお返しとして贈られることの多い内祝いですが、実は昔はそうではありませんでした。内祝いの本来の意味を知ることで、より自然なマナーを身に付けましょう。 |
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「内祝い」は、お祝いを頂いたお返しとして良く用いられますが、もともとは親族やご近所など親しい人の間でするお祝いという意味でした。出産内祝いも、もとは「赤ちゃんの誕生を一緒に祝ってください」という気持ちを込めて、親しい人にお赤飯や紅白の餅などを配る習慣でした。
最近では、お祝いをくださったかたへのお返しの意味合いが強くなっていますが、出産という自分の家のお祝い事に配る記念品ですから、やはり「お祝いしてくださってありがとう」という感謝の気持ちを込めて贈ることこそ大切なマナーといえます。このように、内祝いイコール「幸せのおすそ分け」と考えると、お返しをすることも楽しくなってきませんか?
一般的によく選ばれるのは、いくつあっても困らないタオル類、石鹸、洗剤などの消耗品、お菓子、海苔など日持ちのする食品、赤飯や鰹節などの縁起の良いものなどですが、相手の方に喜んでいただけることが一番。親しい間柄であれば、日ごろから好きなものを調べておいて贈ることで、赤ちゃんを含めた人間関係がますます深まります。 とはいえ、相手の気持ちの負担になるほどのものは避けるのも内祝いのマナー。ご近所の方や友人であれば、タオルなどの簡単な品でも、十分気持ちは伝わります。職場の仲間など、複数の相手からグループでお祝いをいただいた場合は、みんなで分けられるお菓子などもよいでしょう。 お礼の手紙と一緒に、スナップ写真でも構いませんので赤ちゃんの写真を添えると更に喜ばれるでしょう。
出産祝いをいただいた方に贈るのはもちろんですが、お祝いをいただいてない方にも、家族のお披露目を兼ねて内祝いを配ってもマナーとして問題ありません。
「身近な人々の間で喜びを分かち合う」という内祝い本来の意味から、両親や兄弟、親戚、友人などに贈ってもよいでしょう。 また、子どもが生まれるとご近所の世話になることも何かと多いもの。赤ちゃんのお披露目とご挨拶を兼ねて、近所の方に、消耗品など気持ちの負担にならない程度のものをお贈りするのもよいでしょう。
出産後1ヵ月ごろ、ちょうどお宮参りの頃までにお送りするのがよいでしょう。退院までに時間がかかる場合などもありますが、遅くとも出産から2ヵ月後くらいまでにはお届けするのがマナーです。 出産後は何かと多忙なので、慌てずに出産内祝いの手配を進めるためにも、できれば妊娠中から準備を進めておくのがよいでしょう。
出産祝いのマナーとして、タブーとされるものは基本的にありません。しかし地域によっての習慣がある場合もあります。近隣の習慣を知っておくこともマナーの一つです。一般的には、食品なら、お菓子など日持ちのするものを選びます。またいくつあっても困らないタオル類や、石けん、洗剤などの消耗品も相手の気持ちに負担をかけないでしょう。最近は相手が自由に選べるカタログギフトなども人気です。
以上が出産内祝いのマナーです。親しい人とともに誕生を祝う気持ちを込めて、喜ばれる出産内祝いにしましょう。