飴の歴史についてのご紹介
飴の歴史は古く、千年以上前から作られています。
日本で初めてお菓子に関する記述がされたのが、奈良時代、720年に完成した歴史 書「日本書紀」での飴の記述です。日本書紀で飴は飴(たがね)と呼ばれており、貴重なものとして扱われていました。ここでいう
飴とは米もやしを煎じて作られた
米飴であると考えられてます。飴は薬として伝来しました。穀物やイモ類など、植物のデンプンを酵素で糖化して飴を作り、栄養価の高い食品として、また薬を練り混ぜる混和剤として用いられていたようです。現在発売されているのど飴や花粉症対策の飴は、薬効をうたっており、本来の伝統的なあり方といえるかもしれません。
その後、
米飴の製造は、うるち米を砕いて煮つめ、麦芽を加えて冷湯に入れ、混ぜ合わせてでんぷんを糖化させ、そしてこれをもう一度沸騰させ、布で濾(こ)して作る方法になりました。
当時、
飴は甘味料として用いられていました。しかし、製法に手間がかかるため、貴重なものとして薬用で用いられることが多かったようです。
そしてお菓子として歴史に登場するのが江戸時代頃から。
飴は庶民のお菓子であり、独特の派手な服装で、歌ったり踊ったりして、にぎやかに飴を売り歩いていたようです。
そして現代では、どこでも手軽に手に入れることのできるお菓子の一種として認知されるようになりました。(関西では、見知らぬ人からも時々「
飴ちゃんいる?」と声を掛けられるというお話をお客様から時々聞くほど親しまれているようです。)
また現在では、日本最古のお菓子とされていた「
米飴」は、添加物の含まれない甘味料としても用いられ、マクロビオティック(長く健康的に生きるための食事法)の料理での甘味にも使われています。
市販では味わえない本格派直火炊き飴を、まずはお試しください。