『福』の漢字の由来について

『福』の漢字の由来

このページでは、「福」の漢字の由来や意味について、子供様でも分かるようにご説明したいと思います。

『福』の漢字の由来

『福』は<ネ+右の部分>から成ります。左の「ネ」(示)は、神をまつる祭壇の形を表し、右の部分は、品物がたくさん入っている倉の形(徳利に酒をたっぷり満たしたさま)を表しています。祭壇ともののつまっている倉をあわせて「神の恵みが豊かなこと」を表し、<しあわせ、恵まれた状態>の意味を表しました。

また、余談ですが「福」の対義語は「禍(わざわい)」です。字源は<示(祭壇)+咼(丸い穴)>から「神のたたりを受けて、思いがけない落とし穴にはまること」だということです。

上下逆の「福」の字の意味

中華料理屋などで「福」の字が上下逆さまに飾られていたのを見かけたことはないでしょうか?中国では、春節の時期などに、「福」の字を上下逆さまに貼る風習がある。これは「福倒了」(福が逆さまになっている)と「福到了」(福がやってくる)が、同じ発音であることに由来します。中国語で逆さまを意味する『倒』は到来の『到』と同じ音です。逆さまにすれば、『福』がやってくるという意味になるというおまじない的な意味で逆さになっているようです。

もともと"福"字を逆に貼る由来は、清朝時期から始まったと伝わっています。 ある年のお正月に家事の管理員はいくつの大きい "福"字を使って下人たちに門に貼りなさいと言いつけましたが、一下人は識字が出来なかったので"福"字を逆に貼ってしまいました。 王は激怒して下人を懲罰しようとしましたが、賢い管理員は "福を逆に貼ったことは(倒福)即ち(到福-福が訪れる)なのですぐ運が訪れることを意味します"と話しました。 王はその一言に大きく満足して多くの賞を与えたと言い、その後で民間でもそのお正月によって "福"字をわざわざ逆に貼る風俗が伝わったという由来があるようです。



福 由来。
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