五月人形の由来
五月人形の由来
昔、武士の家に男の子がうまれると、玄関前に兜や人形などを飾り、幟や吹流しを立ててお祝いしていたそうです。また、その子が初陣を飾るときの為に、鎧を新調する風習がありました。五月人形は、それが合わさって、時代の移り変わりと共に規模が小さくなり、屋内に飾られるようになったのが由来言われています。また、「五月人形」は、人形が人の厄を受けてくれるという身代り信仰のひとつで、有名な武者を模したものを「武者人形」と呼び、勇ましい男子に育つよう願いが込められています。
■武者人形の例
【金太郎】 坂田金時の幼名で、その怪力童子ぶりが伝説となる。源頼光に見出されて家来となり、「頼光四天王」のひとりとして活躍。
【牛若丸】 源義経の幼名。7歳で京都の鞍馬寺に預けられ、武芸を磨いた。
【弁慶】 京都の五条大橋で牛若丸と出会い家来となる。知恵と怪力で大活躍し、豪傑の代名詞に。
【鍾馗(しょうき)】 中国の皇帝の枕元にあらわれた幻の英雄。邪悪なものや疫病から守る魔除けの神。
【鎧(よろい)】や【兜(かぶと)】 武士の命を守る大切な道具を飾り、様々な災いから子供を守って逞しく成長するよう願います。頭上のマークは武将の家紋で、その勇姿に成長を重ねています。
五月人形のしきたり
五月人形は兄弟姉妹で共用してもよいのでしょうか?鎧兜などは一人ひとりの災厄を身代わるという風習が代々受け継がたもので、『一人ひと飾り』で祝います。
五月人形は、その子の成長と幸せを祈るお祝いの人形で、赤ちゃんの身代わりとなって厄を受けているのですから、基本的には一人ひとりのお守りなのです。神社のお守りを割って二人で分けることはしないのと同様に、父親の人形を譲り受けたり、兄弟兼用にするのは本当はおかしなことなのです。次男、三男にも、それぞれの五月人形でお祝いするのが望ましいようです。
また、人形を飾る日は、大安、友引がいいのでしょうか? これは自分達が気にするかどうかで良いようです。都合で、どうしても凶である日に飾らなくてはという場合ならその限りではないでしょうし、「思い立ったら、吉日」という言葉もあるくらいです、気になさらない方もいらっしゃるようですよ。それでも気になるようでしたら、飾る日にこだわらず、購入した日やおひな様が届いた日、又は初めておひな様を開けた日など、一つでも「吉の日があれば良し」とこじつけて考えてみれば気分が楽になるかもしれません。要はかわいいお子さまのためにお人形を飾ってあげたい...その気持ちが大切なんだと思います。
五月人形と一緒に♪こどもの日(端午の節句)に人気のお菓子“金太郎細工飴”です。
お徳用の金太郎細工飴もございます。