甜茶の花粉症への効果・効能についての効果について
甜茶の持つ花粉症への効果・効能についての効果について調べてみました
甜茶の抽出成分には、鼻アレルギーを著しく抑える働きのあることが三重大学医学部-サントリーの共同研究で確認され、 1994年10月26日、東京で開催された日本アレルギー学会で発表されました。甜茶(Rubus suavissimus)は,中国の広西壮族自治区に生息しているバラ科の植物です。 (※1)
現地の揺族の人々に古くから飲用されている中国茶の一種で、甜茶の葉はルブソシドと呼ばれる成分を含有するため、強い甘味があります。 (「甜茶」の「甜」の字に「甘い」という漢字が含まれているのは甜茶の甘さに起因するようです。) また,中国本草図録には食欲増進、去疾、咳止め、解熱などに効果があると記載されており、健康飲料としても愛飲されている生薬です。
動物実験で甜茶の抽出成分に抗アレルギー作用のあることを発見、くしゃみ、鼻水などで苦しむ通年性の鼻アレルギー患者21人でその効果を試験しました。
抽出成分を飴に混ぜ(40mg/粒)、1日3回、4週間続けてなめてもらったところ、 投与2週間後からくしゃみ、鼻水などの症状が65%で改善され、4週間後では75% に達しました。
アレルギーは体内の肥満細胞から分泌されるヒスタミンなどが引き金となって起こりますが、甜茶抽出成分はヒスタミンの分泌を抑えることも確認したとのことです。
【参考文献】 鵜飼 幸太郎・他:通年性鼻アレルギーに対する甜茶エキスキャンディーの臨床検討;耳展,38):519-532(1995) https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo1958/38/4/38_4_519/_article/references/-char/ja/
(※1)甜茶には諸説あり、甜茶=バラ科という説と甜茶には4種類あるという説があるようです。
4種類とは、「バラ科」、「アカネ科」、「ユキノシタ科」、「ブナ科」です。
多くの研究成果が報告されている甜茶は、貴重とされていたバラ科キイチゴ属の葉の部分を指してるようです。